お役立ち情報

資金調達して、開業したら、資金繰り表を作って、資金の収支を計算しましょう。会計上は利益が出ていても、お金が足りないということが起こらないように、資金繰り表を作って、資金をしっかり管理しましょう。

資金繰り表とは

資金繰り表とは資金の収支をあらわす表で、たとえば月次の資金繰り表であれば、1ヵ月ごとの、収入・支出や残高を記載したものです。表の形式は必要に応じて、月次の他に、週次、日次等で作成する場合もあります。
資金繰り表は、実績と予算があります。月次の資金繰り表であれば、1年分ぐらいを予測で作成して、1ヵ月ごとに実績に置き換えて更新していくと、会社のお金がどのようにまわってきたのかがわかり、また、これからどのようにまわっていくのか、資金に余裕ができるのはいつか、資金が足りなくなるのはいつかを見極めることができます。

資金繰りは、どんぶり勘定ではうまくいかず、最悪の場合、必要な資金が足りずに、取り返しのつかないことになりかねないため、なるべく資金繰り表を作成して、手持ちのお金やこれから入ってくるはずのお金、必ず発生する支払や突発的に発生する可能性のある支払等を整理して、十分なお金が残るようにする必要があります。

資金繰り表の例

資金繰り表を、単純な例で示してみます。

資金繰り表

4月の始めに5,000で始まって、9月の月末に4,500になり、4月から9月の間で500減少しています。各月で見てみると、4月から、+500、△500、△1,000、±0、△500、+1,000と推移した結果、4月から9月の間で500減少しています。
表では、次月繰越はすべてプラスになっていますが、これがマイナスの場合、資金ショートということになり、必要な支払ができないということを意味しますので、それだけは防がなければなりません。資金ショートが起きると、事業は継続できなくなりますので、事業を続けたければ、あらかじめ資金ショートしないようにするか、足りない資金を調達するしかありません。

資金繰りのコツ

事業活動に伴って、さまざまなお金の出入りが発生し、そのすべてをコントロールすることはできませんが、契約条件等に交渉の余地があるのであれば、売上等の入金に関する取引はなるべく早く、仕入や経費の支払はなるべく遅い条件にすることで、資金繰りは楽になります。一時的に資金に余裕があるからと言って安易に多額の支払をしてしまうと、後で苦しくなることがありますので、注意が必要です。

筆者について

執行役員 経理本部長 添田 繁永

公認会計士。大手監査法人で上場会社の監査を経験し、コンサルティング会社で株式公開支援業務や組織再編実務を多数担当した後、2011年8月より現職。

経理部長 林 幹郎

独立支援を担当して10年。独立の相談からスタートアップ、起業後の財務診断のスペシャリスト。